Spotify for Artists:2024年の振り返り

December 19, 2024

今年はSpotify for Artistsにとって、革新的な新機能やニューリリースガイドの提供、新しいデータの登場、アーティストがスーパーファンとつながるための新しい方法の導入など、目白押しの1年でした。

Spotifyまとめ2024では、ファンが自分のトップアーティストを知り、アーティストは自分の音楽が世界中のファンにどのように響いたかを正確に把握できました。今回は、今年登場したSpotifyのツール、機能、リソースを振り返ってみましょう。皆さんの音楽を広く響かせ、ファン歴の長さや所在地にかかわらず、ファンと有意義なつながりを築けるように公開されました。

どの機能も優秀なため、2024年のトップ1を選ぶのは至難の業。そこでここでは、Spotify for Artistsでの体験を向上させ、アーティストコミュニティの絆を深めたデータや機能、改善点をすべてご紹介します。

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これまで以上にあなたの音楽とファンがつながりを深めた1年

2024年のリリース日は、ファンにとっての一大イベントでした。アーティストたちはその日を最大限に盛り上げるため、正式なリリース日に先立って、カウントダウンページ (今年の夏に対象アーティスト全員に提供を開始) を活用することに加え、トラックリストのプレビューやClipsを公開したり、新しいグッズを発売したりしてファンの期待を高めました。

Spotifyはニューリリース用の詳細なチェックリストを用意し、アーティストがリリース日に向けた準備を着実に整えられるようにしました。新しくなった [ビデオ&ビジュアル] タブには、Clips、Canvas、そしてミュージックビデオの専用タブが設けられ、作業がよりスムーズに。この改善によってコンテンツの管理が簡単になっただけでなく、ファンが最新曲を聴いているその場所で、フレッシュでワクワクするようなコンテンツを楽しめるようになりました。各プロセスの効果性を明確に把握するため、LaufeyとそのチームがSpotify for Artistsを使ってヒットアルバム「Bewitched: The Goddess Edition」のリリースを最大限に盛り上げた方法も紹介しました。

今年、公式ミュージックビデオがベータ版プログラムの一環として97のマーケットで導入され、ファンはSpotifyを利用して視覚的にも楽曲を楽しめるようになりました。これにより、ファンに楽曲を強く印象付け、まったく新しい音楽体験を提供することができるように。また、Clipsの提供も拡大されました。再生中ビュー、アーティストページ、リリースページ、ホーム画面など、より多くのページでClipsが表示されるようになり、ファンはアーティストの音楽を深堀りできるようになったのです。

こうしたビデオ機能に加えて、Spotifyではファンがアーティストのライブイベントに参加できるよう後押しするためのツールも構築しています。2024年にはコンサート情報をチェックするためのサービスもアップグレードされました。アーティストが対面でファンとの距離を縮められるよう、ライブイベント機能がパワーアップし、ファン向けに最適化されたフィードやアーティスト向けの新しいランディングページが登場。また、ファン向けの新機能もいくつも展開され、ファンはイベントをマイライブラリに保存し、パーソナライズされたおすすめカードをアーティストページで閲覧できるようになったほか、スーパーファン限定プログラムの先行販売の対象も拡大されました。

キャンペーン戦略の水準がアップ

先日、第1回Spotify for Artists Marketing Awardsが発表され、待望の「アーティスト向けSpotifyまとめ2024」が公開されました。どちらも、今年のリリースに反映された高いアーティスト性や情熱、そして努力を讃えるものです。ファンの一人ひとりや再生、Pre-Save、閲覧、プレイリストへの追加、そしてキャンペーン一つひとつが、誇りに思うべき大切な要素なのです。

キャンペーンに関しては、多くのアーティストがCampaign Kitを活用してリーチを広げ、より多くのリスナーを熱心なファンに変えることができました。今年はMarqueeとShowcaseの対象となるマーケットが拡大し、ドイツ、メキシコ、イタリア、スペイン、オランダなどで利用できるように。また、すでにツールを活用しているアーティスト向けに機能の改善も行われました。Marqueeでは背景色をカスタマイズできるようになったほか、2月にはプログラムされたソースのオーディエンスや潜在オーディエンスをターゲットに設定して新規オーディエンスに音楽を届けられるようになりました。加えて、リスナーのコンバージョン指標が登場し、リリースエンゲージメントページにアクティブオーディエンスのデータが追加されたことで、オーディエンスの増加具合やニューリリースに対するオーディエンスのエンゲージメントについて、すべてのアーティストが新たなデータを入手できるようになりました。

Spotifyのケーススタディでは、7組のインディーアーティストがCampaign Kitを使ってどのように主要なマイルストーンを達成したかが明らかになりました。たとえば、ポップアーティストのJillian Rossiはアルバム「Never Fully Loved」で究極の目標である再生数1億回を達成。そして、レゲエアーティストのKhaliaの場合、Marqueeを見たリスナーは、EP「Stay True」のリリースから約1ヶ月が経過した後もその音楽の再生を続け、ほかのリスナーより約6倍も多い再生数を記録しました。

新進アーティストとベテランアーティストを守る取り組みの強化

Spotifyでは、新進アーティストとベテランアーティストのロイヤリティプールを保護するために取り組みを続けています。人為的に操作されたストリーミングとは実際何なのか、なぜ問題なのか、どうすれば問題を防げるのか、そしてSpotifyがどのような対策を行っているのかという点をアーティストにわかりやすく伝えるため、新たに設けられた教育ページで教育用リソースをまとめて閲覧できるようになりました。このページからは、自分の音楽が不審なプレイリストに追加されていると思われる場合にアーティストが簡単に報告できるよう、最近導入されたプレイリスト報告フォームにもアクセスできます。

Spotify for Artistsのロイヤリティポリシーも改訂され、アーティストに支払われていない少額の収益を適切に分配し、ノイズ音源を使った収益システムの不正操作を制限できるようになりました。透明性の向上を図るため、音楽業界の経済に関するSpotifyの年次レポート「Loud&Clear」の2024年版では、生み出しているロイヤリティの金額帯ごとのアーティストの内訳や、Spotifyがどのようにインディーアーティストを支援しているかなどについて説明しています。

アーティストがお互いをサポート

アーティストの皆さんのおかげで、2024年にはSpotify for Artistsのプラットフォーム上でアーティストコミュニティの絆を深めることができました。何十組ものアーティストが、カウントダウンページ、Clips、CanvasといったSpotify for Artistsツールをどのように活用しているかについて、舞台裏の情報を特別にシェアしてくれました。こうした情報はSpotifyのSpotlights、Get Ready With Me: Clips、Clip of the Week、Campaign Kitアーティストケーススタディ (ビデオのケーススタディを含む)、そしてInstagramのDive Inシリーズでチェックできます。また、新しいコンセプトのビデオポッドキャストシリーズ「Countdown To」もスタート。このシリーズでは、FINNEAS、mgk、Jelly Rollなどのアーティストにインタビューし、最新のリリースやインスピレーションの源について話を聞いています。

オンライン以外の場では、多くのアーティストがSpotify for Artistsとともに今年のLatin Grammys、Spotify House at CMA Fest、そしてIndie Weekに参加しました。こうしたイベントは、業界のさまざまな人と対面で交流するすばらしい機会となりました。来年もエキサイティングなイベントが予定されていますので、ぜひご期待ください。

今年もSpotify for Artistsをご利用いただきありがとうございました。2024年もアーティストの皆さんの目標を応援することができ、とても光栄です。2025年も、革新的な新しい方法でファンベースを拡大していくお手伝いができるのを楽しみにしています。

Spotify for Artistsは、あなたがファンベースを拡大し、目標を達成していけるようサポートします。

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