ファン分析を理解する:Luminateのエグゼクティブが教えてくれたこと
エンタメデータ会社で働くHelena KosinskiとJaime Marconetteが、数字の力を使ってファンベースを構築するためのヒントを教えてくれました。
アーティストとして、このデジタル世界で存在感を発揮するのは簡単ではありません。音楽を取り巻くデータを把握することは、成功への第一歩です。一見無限に思えるさまざまな分析を使いこなすのは、気が遠くなるようなことに思えるかもしれません。しかし、「Co.Lab Sessions」ポッドキャストの最近のエピソードでは、エンタメデータ会社のLuminateのあるチームが、分析のハードルを下げるための貴重なヒントを教えてくれました。
「世界30ヶ国のデータから、誰があなたの音楽を聴いているのか把握できるのはとても有益です」とLuminateのグローバルVP、Helena Kosinskiは話します。「どのデータを見て、それをどのように最良の形で使うべきかがわかると、アーティスト活動を始めて間もないころから最も効果的な意思決定ができるようになります」
「Co.Lab Sessions」のファン分析についての以下のエピソードを聴き、続きを読んでLuminateが提供するさらなるインサイトを入手してください。
分析を理解し、ファンを理解する
「インタラクションはすべて、測定、追跡、そしてカウントが可能です」と、Luminateの音楽インサイト&業界リレーションズ部門シニアディレクター、Jaime Marconetteは話します。「再生数であろうと、投稿への『いいね!』やコメント、あるいはシェアであろうと、こうしたアクションは行動指標として表せる、非常に重要なデータなんです」
アーティストは、この環境を積極的に受け入れるべきだとKosinskiは考えています。「ファンと直接コミュニケーションが取れるというのは、本当に貴重なことです。その量の多さに圧倒されてしまうことがあったとしてもね」
さらに、数字を分析すると、ファンとフォロワーの違いが明らかになります。「Instagramに100万人のフォロワーがいたり、さまざまなソーシャルメディアプラットフォームで活動したりしていても、あなたのコンテンツに反応する人が誰もいなければ、あまり意味はありません」とKosinskiは指摘します。「目指すべきなのは、ファンが集まる小規模なコアグループです。そうしたファンはあなたをフォローし、作品に耳を傾け、ライブ公演に足を運び、グッズを買ってくれます。エンゲージメントの度合いを理解することは、フォロワー数を把握するのと同じくらい重要です」
データを使って賢明な目標を立てる
アーティストの多くは楽曲が拡散されることを夢見ていますが、それを最終的な目標にするのではなく、データを使って長期的な目標を立て、その達成に集中すべきだとMarconetteは話します。
「マーケティング戦略のすべてを拡散に集中させることはできません。
結局のところ、拡散性はファンの反応から生じるものですし、予測が
とても難しいんです。大切なのは目標の設定です」とMarconetteは話します。「フォロワーを増やしたい場合は、
たとえば1ヶ月で1,000人のフォロワーを獲得することを目標にできます。また、そうした目標は定期的に見直して、もう少し高い目標を設定できるか、もっと専念できる分野があるかを考えましょう」
コラボレーションでファンベースを後押しする
国際的な音楽トレンドの研究を専門とするKosinskiは、コラボレーションについて、「ファンベースを拡大するうえでアーティストができる最も効果的なアクション」だと話します。
「現在、さまざまなジャンルや国のアーティスト、さらには日常生活の言語やパフォーマンスの際に使う言語が違うアーティスト同士が、より活発にコラボレーションをしています。
大小さまざまなコラボレーションのおかげで、アーティストは既存のファンベースを拡大し、海外進出を果たすことができているんです」
Kosinskiはほかにも、クロスオーバーの成功は比較的簡単に測定できると話します。「クロスオーバーは、カタログ内の再生数の増加だけでなく、ほかのソーシャルネットワークや他の音楽活動におけるエンゲージメントにも表れます。月間リスナー数も指標の1つです」
ファン分析に関する「Co.Lab Sessions」のフルエピソードをぜひお聴きください。また、チームの構築、音楽環境の整備、キャリアの確保についてなど、さまざまな情報をほかの「Co.Lab Sessions」のポッドキャストエピソードでチェックできます。
Spotify for Artistsは、あなたがファンベースを拡大し、目標を達成していけるようサポートします。