Back to Live:アーティストのステージ活動の再開を応援するリソースとツール

Timothy "timmhotep" Cornwall / July 23, 2021

ライブ会場が営業を再開し、コンサートの予約が再び埋まりつつある今、アーティストがこの瞬間を最大限に活用するのに役立つリソースを紹介します。

新型コロナウイルス感染症は、この世界、そして特にライブミュージック業界に言葉にしきれないほど甚大な影響を与えました。アーティストにとって、会場でのコンサートやツアーがないということは、会場でグッズを販売したり、ファンと対面で交流したりする機会がなくなったということです。

昨年Spotifyは、新型コロナウイルス感染症に対する音楽業界支援プロジェクトを立ち上げ、支援を開始しました。このプロジェクトは、認定された音楽業界支援組織に寄せられた義援金と同額をSpotifyが総額$1,000万まで寄付するというものです。また、アーティストが選択した支援団体の機能では、アーティストは自分のアーティストページで寄付の送付先をCash App、GoFundMe、PayPal.meなどに指定できます。National Independent Venue AssociationのSave Our Stagesキャンペーンでは、閉鎖された会場が操業を続けられるよう支援するため$500,000が寄付されました。ほかにもSpotifyでは、ファンがアーティストページやコンサートハブでバーチャルイベントを簡単に見つけられるよう改善が図られました。

ワクチン接種率が向上し、ソーシャルディスタンスや迅速な検査、マスクの着用などのコロナ対策が浸透した今、米国ではさまざまな活動が徐々に再開され、コンサートの予約も埋まり始めました。とはいえ、安全と健康が最優先事項であることに変わりはありません。状況が不安定ななかで、すべてのアーティストがすぐにライブ活動を再開できるわけではないでしょう。一部のアーティストがステージでの活動を再開し始めたことを踏まえ、SpotifyはBack to Liveキャンペーンを開始しました。これはアーティストがファンに向けてコンサートを宣伝したり、業界のリーダーたちから学んだりできるよう、またツアーの計画や安全なコンサートを実現できるようサポートする取り組みです。

今回は、注目すべき「ライブ再開」の主なリソース、取り組み、ツールを紹介します。このサポートは今後数ヶ月でさらに拡大していく予定です。

スーパーファン限定プログラム

スーパーファン限定メールはマーケティングプログラムの一つです。このプログラムを通して、アーティストはSpotifyを利用する熱心なファンを対象に、コンサートチケットの先行販売や限定グッズの販売といった独自のサービスを限定的に提供できます。このスーパーファン限定プログラムを2017年に開始して以来、アーティストたちはこのプログラムによるチケットやグッズの販売で$2億の売り上げを達成しています。スーパーファン限定のライブチケット先行販売キャンペーンは、2020年3月に一時停止されたものの先月から再開され、より多くのアーティストを支援できるよう、このプログラムの拡大に向けて投資が行われました。今では2019年の同時期に比べ、35%も多くのコンサートチケット先行販売キャンペーンの実施が計画されています。

コンサートハブ

コンサートハブはアプリ内にあるパーソナライズされたセクションで、再生履歴や位置情報に基づいて、お気に入りのアーティストのコンサート情報がリスト表示されます。Spotifyのプラットフォームでは、ユーザーがコンサート情報をもっと簡単に見つけられるようにするため、試験的にコンサートハブをホーム画面に表示し、コンサートへの関心の向上を図っています。また、アプリ内にメッセージを表示して数千万のユーザーをコンサートハブに誘導し、ライブコンサート情報をチェックしてもらえるようにしています。

プロモカード

このカスタムアセットは、新曲を宣伝したり、Spotifyでのマイルストーンをソーシャルメディアでシェアしたりするときに利用できるものです。また先日、このカードにツアーの日付と開催地を入力できるようになりました。プロモカードのサイトで自分のアーティスト名を検索し、[フォーカス] で [ライブ] を選択したら、ライブプロモカードをダウンロードして、ソーシャルメディアのストーリーズでシェアしましょう。ストーリーズを作成するときは、ライブの開催地と日付の記入、チケット購入のリンクを貼ることをお忘れなく。

COVID-19ワクチン接種促進プログラム

健康と安全はライブを再開するうえでの主な懸念点です。パフォーマーとファンの安全を確保する点で、ワクチンの接種は最も効果的な対策となります。ところが、ワクチンを忌避する傾向により接種率は停滞しています。Spotifyは、世界中の非営利団体や政府関係団体と協力し、得られた支援や専門知識を活用してビルボード、公共広告、アプリ内通知などあらゆる場所で正確な情報を一般の人に発信しています。また、信頼の厚いアーティストたちからファンに、確かな情報をシェアできるようにしています。

Co.Labのイベントシリーズ、動画、ポッドキャスト

Spotify for ArtistsのCo.Labシリーズは、アーティストが仲間とつながり、アドバイスを受けたり、業界のエキスパートの助けを得て自分のキャリアを磨いたりできるようサポートするために制作されました。今年の夏には、特別な「ライブ再開」シリーズの公開が予定されています。このシリーズでは、ツアーの経験を積んだアーティストや業界のエキスパートを招き、ライブ再開に向けての見通しや、去年起きた変化に順応するためのアドバイスをシェアしてもらいます。最新情報や申し込みのタイミングについては、こちらをチェックしてください。今後さらに、業界関係者やアーティストの専門アドバイスや専門的視点をブログやソーシャルメディアチャンネルで紹介していく予定です。

ヒントとコツ

これまでに紹介した取り組みに加え、既存のツールもツアー戦略でパワーを発揮できます。ここでは、ライブ再開に向けた活動に役立つSpotify for Artistsの活用方法を紹介します。

  • まず、Spotifyにコンサート情報を初めて掲載する場合や、掲載方法に不明点がある場合は、よくあるご質問ページを確認してください。開催予定のコンサートを掲載すると、アーティストページの [ツアー中] セクションにコンサートの情報が自動的に表示されます。

  • アーティストページはプロモーションに欠かせないページです。「アーティストからのおすすめ」に情報を掲載すれば、このページを開いたリスナーに注目してもらえます。ぜひこのページを使って、開催予定のコンサート情報を発信しましょう。画像と一緒にセットリストの一部を公開したり、カスタムプレイリストを作成してツアーで演奏する音楽をファンに紹介したりできます。

  • 百聞は一見にしかずです。ライブでどんなことを楽しめるのかをファンに見てもらうことは、強力な宣伝になります。Canvasでは、ツアーの特別な瞬間をファンに見せることや、ファンに呼びかけてそのCanvasをSpotifyからInstagramストーリーズに直接シェアしてもらうこともできます。たとえば、シンガーソングライターのJeremy Zuckerは、前回のヨーロッパツアーの際に訪れた各都市でファンを撮影し、そのフッテージをCanvasに取り入れました。ケーススタディについて詳しくは、Spotify for Artistsの [おすすめ] ページでチェックしてください。

  • ツアーの計画は、実のところ科学です。ほかの科学と同じく、データが充実していればしているほど優れた戦略を立てることができます。たとえば、Spotify for Artistsのリスナーが最も多い都市の再生データを参照すればツアーの開催地をスムーズに決定できるほか、楽曲ごとのデータはセットリストを作成するときに役立ちます。

  • 最近のFan Studyで得られたインサイトや、Spotify for Artistsのデータを活用すれば、ツアーで販売するグッズについて、最も売り上げが伸びそうなジャンル都市を見極めて的確な決定を下せます。

  • グッズの販売や販促物の配付をしている場合は、Spotifyコードを使って、コンサートの来場者を再度アーティストページに誘導できます。

「ライブ再開」に向けて動き出しましょう。あなたの取り組みをTwitter (@spotifyartists)、Instagram (@spotifyforartists) でシェアしてください。

Spotify for Artistsは、あなたがファンベースを拡大し、目標を達成していけるようサポートします。

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