プレイリストからグッズ販売まで。あなたの音楽を世界に届けるSpotify戦略。
これからあなたの音楽に出会い、ファンになるリスナーが、Spotifyを利用できる180以上の国々で待っています。今は地元のマーケットに重点を置いて活動しているとしても、あなたの音楽のジャンル、スタイル、その物語は、距離や国境、大陸を超えて新しいリスナーの心を動かすかもしれません。世界中のリスナーが、平均して毎月14ヶ国のアーティストの音楽を再生しています。この記事では、世界中にいるあなたのリスナーを特定して増やし、適切なコンテンツを提供するための重要なポイントをご紹介します。
プレイリストに掲載される
Spotifyでは毎月、アーティストとの新しい出会いが数十億も生まれています。アーティストが拠点の国以外で発見されるケースは、その3分の2を占めます。そして、そのきっかけとなるのは多くの場合、エディトリアルプレイリストやパーソナライズされたプレイリストの両方です。Spotify for Artistsのプレイリストピッチツールを使えば、あなたの新しい楽曲をグローバルなエディトリアルチームにアピールし、何千ものエディトリアルプレイリストへの掲載を検討してもらえます。ピッチの際は、具体的にあなたの拠点地、ジャンル (最大3つまで)、楽曲にまつわるストーリーを記入すると、適切なエディターに楽曲を見つけてもらえる可能性が高くなります。また、プレイリストにピッチすることで、フォロワーの「Release Radar」プレイリストにあなたの楽曲が自動で追加されるようになります。
ビジュアルでアピールする
Canvasで魅力的な短いループ動画を作成すれば、国境や言語を超えてあなたのアーティストとしてのビジョンをリスナーに伝え、アピールできます。Spotifyのデータによると、Canvasを見たリスナーが楽曲をシェアする可能性は平均で145%高くなりました。つまりは、それだけ楽曲が世界中に拡散されたということです。また、世界のどこかにいるリスナーが、Instagramストーリーズ、Facebookストーリーズ、Snapchatで楽曲をシェアすると、Canvasはバックグラウンドで自動的にループ再生されます。
Canvasについてもっと詳しく:概要、役立つヒント、ガイドライン、使い方
データを掘り下げる
Spotify for Artistsダッシュボードで注目すべきポイントは、[オーディエンス] セクションと [音楽] セクションです。これらのセクションでは、リスナー層とリスナーの再生状況、再生している場所、あなたの音楽を聴いたきっかけに関して詳しい分析データを確認できます。たとえば、[音楽] タブの [リリース] セクションでは、リリースのいずれかをクリックして、そのリリースの再生数、リスナー数、リスナーごとの再生数、セーブ数を時系列で特定のマーケットごとに確認できます。多くのファンが多彩なサウンドを、ジャンルの発祥地から遠く離れた地域でも楽しんでいます。あなたのオーディエンスは、世界の思いもよらない場所にいるかもしれないのです。たとえば、K-POP、ラテン・ヒップホップ、フレンチ・シューゲイズでは、ジャンルの本場以外の国での再生数が95%以上を占めています。事実、新しいコンテンツが最も多く再生されている10都市は、世界の5大陸に点在しています。これらのデータをよく理解すれば、力を入れる楽曲、コラボする相手、マーケティング方法、ツアーの開催地までも判断することができるのです。[オーディエンス] タブでリスナーが最も多い都市のデータをチェックして、計画すべきツアーの行き先や、それぞれのマーケットでプロモーターの心をつかむ方法を知ることができます。
詳細を見る:Spotifyのデータをデジタルマーケティングに活用する
生の音楽を届ける
ライブミュージック業界は息を吹き返しつつあり、音楽ファンたちはお気に入りのアーティストの演奏を聴き、新しいアーティストに出会うことを心待ちにしています。そこで登場したのが、アプリ内に表示されるライブイベントのフィードです。リスナーはここで、地元のコンサート情報のほか、パーソナライズされたおすすめのコンサート情報をチェックできます。Spotifyは、大手チケット販売会社と提携することで、主要マーケットで開催される世界中のコンサートのほとんどをプラットフォーム上に表示できるようになりました。これは、世界中にいるファンに、地元で開催されるツアー日程をアプリ上で知ってもらえる可能性がずっと高くなったということです。
さらに詳しく:ツアーを計画する | ライブイベントのフィード
ターゲットを絞る
Spotifyのレコメンド広告ツールMarqueeを使えば、あなたの音楽を適切なリスナーに、適切なタイミングと場所でアピールして、最新リリースを宣伝できます。このキャンペーンでは、再生数の多い10の主要なマーケットのうち7つを含む、10以上の国々のオーディエンスをターゲットに設定できます。さらに、キャンペーンによって、これまでの作品全体にハロー効果がもたらされます。Marqueeを使って宣伝したリリースを聴いたリスナーが、そのアーティストの過去の作品を再生する確率は3倍も高くなっています。上記で挙げたSpotify for Artistsのオーディエンスデータを活用し、あなたの人気が高いマーケットを見極めたら、Marqueeが利用可能な10以上のマーケットからターゲットを絞りましょう。
Marqueeで世界的プロモーション戦略を展開する方法については、こちらをご覧ください。
バーチャルのグッズ販売コーナーを作る
Shopifyとの提携により、アーティストは収益を拡大するだけでなく、世界中にいるリスナーとグッズでリアルにつながれるようになりました。どこを活動拠点にしていても、アーティストページでリスナーにグッズを販売できます。つまり、さまざまなマーケットのリスナーに、リスナーがあなたの音楽を再生している画面で商品を提供できるということです。あなた独自のアートセンスを、国境や言語を超えてシェアしましょう。
世界とコラボする
ほかの地域のアーティストとコラボレーションしたことはありますか?リスナーをグローバルに獲得することを目指すなら、ぜひ試してみましょう。国境を越えたコラボレーションでは、メインアーティストが拠点とする国以外での再生数が80%以上を占めています。Spotifyの無料のレコーディングツールSoundtrap Captureなら、大陸を超えたコラボレーションを手軽に実現できます。離れた場所からでもリアルタイムで共同作業ができ、高音質のオーディオをいつでもどこでも録音できます。新しいコラボ作品のリリース時には、「Release Radar」や新着情報フィードで、各アーティストのフォロワーにその楽曲が紹介されます。