2021年のSpotify for Artistsを振り返って

December 14, 2021

音楽の配信、ファンベースの拡大、キャリアの構築に役立つ新機能や強化されたサービスなど、Spotifyの取り組みをご紹介。今年の成果をお祝いできる機能も登場しました。

はっきり言って、2021年は奇妙な年でした。それでも、音楽があったからこそ難しい時期を乗り越えられました。Spotifyは、リスナーとつながる新しい機能、拡張されたリソース、最新のインサイトを提供することで、アーティストたちがSpotify for Artistsで目標を達成し、ファンベースを構築できるよう全力でサポートしてきました。今年は予想とはまったく違う状況になったかもしれません。それでも、一人ひとりが踏み出した1歩によっていかに音楽業界がパワーにあふれているかを実感することができました。この記事では、今年のSpotifyの取り組みをご紹介します。

自分を表現する新しい方法

今年追加されたいくつかの新機能では、アーティストがSpotifyで自分の音楽と一緒にストーリーを紹介できるようになりました。まず、今年の初めにはCanvasが登場。アーティストなら誰でもこの機能を使って自分の楽曲に短いループ動画を追加し、Spotifyで公開できるようになりました。なかにはソーシャルメディアを席巻したCanvasもありました。

アーティストをローカルに、グローバルにサポート

Spotifyは、世界中のどこに住んでいようとすべてのアーティストが平等にチャンスを得られる音楽業界の実現を目指してきました。その目標に合わせて、Spotify for Artistsは先週から、さらに16言語に対応するようになり、アーティストたちは自分が一番よく知る言語で操作やファンベースの構築を行えるようになりました。来年初めには、さらに多くの言語で提供が開始される予定です。

Spotifyは、独立系アーティストがファンベースとキャリアを構築できるようサポートするため、さまざまな障壁を取り除きたいとも考えています。そこで、今年新たに登場したのがFresh Findsプログラムです。このプログラムでは、アーティストがSpotifyのチームから1対1のサポートを受けられるほか、パーソナライズされたマスタークラスに参加したり、ソングライターやプロデューサーとコラボレーションしたりする機会を得られます。オリジナルのSpotify Singlesトラックをリリースするチャンスもあります。

さらにSpotifyは、ブラックカルチャーが軽視されがちな現状を打破するため、Frequencyを立ち上げました。これは、プラットフォーム内外を問わず、ブラックのアート、エンターテイメント、創造性、カルチャー、コミュニティに注目する世界的な取り組みです。Frequencyは、単にブラックミュージックのハブであるだけでなく、駆け出しのアーティストへの早期支援を行うものでもあります。また、通常はあまり注目されないサブジャンルで活躍する、ブラックカルチャーの実力者たちにスポットライトを当てています。

一部のアーティストがステージでの活動を再開し始めた今、SpotifyはBack to Liveキャンペーンを開始しました。これは、アーティストがコンサートを宣伝したり、業界のリーダーたちから学んだり、ツアーを計画したり、安全にコンサートを開催したりできるようサポートすることを目的としています。このキャンペーンの最初のステップでは、Fans Firstメールによるマーケティングプログラムを再開してチケットやグッズの販売を促進すること、ホーム画面にコンサートハブを試験的に表示してコンサートへの関心を高めること、プロモカードを活用してツアーの詳細をアピールすること、また世界中の非営利団体や政府関係団体と協力してワクチン情報を公開することなどに取り組みました。Back to Liveについては、Spotifyが配信するポッドキャスト「Co.Lab Sessions」で、ライブミュージックのエキスパートが語るストーリーを聴くことができます。

オーディエンスを構築し、ファンとつながる

Spotifyは、ライブ音楽体験を引き続きオンラインで提供しているアーティストたちがバーチャルイベントをスムーズに配信できるよう、StageIt、Mandolin、NoCap、nugs.netとのパートナーシップを発表。これにより、リスナーはSpotifyから直接イベントに参加できるようになりました。イベントがバーチャルでもリアルでも、グッズ販売がなければ盛り上がりません。そこで、Spotifyは新たにShopifyとの提携を開始。アーティストがアーティストページでグッズを販売して収益源を拡大すると同時に、ファンとのつながりを維持できるようにしました。バーチャルのグッズ販売コーナーを開設できるというわけです。

会場でのイベントは制限されていても、創造力が制限されることはありません。新しい音楽は次々と生まれています。ニューリリースをさらにアピールできるように、そのマーケティングツールであるMarqueeには、いくつもの拡張機能が追加されました。米国では、Marquee向けにセルフサービスのバイイング機能の提供が開始されました。これによりキャンペーンの作成がもっと簡単になり、新たに10を超えるマーケットでMarqueeにアクセスできるように。また、シングルのサポートが可能になったほか、新しいレポート指標が導入されました。ニューリリースのスマートなマーケティング戦略には、よりスマートなデータが必要です。そこで、Spotify for Artistsには、新たにリリースの詳細データを表示する機能が追加され、ニューリリースに関するさまざまなデータをチェックできるようになりました。また、オーディエンスエンゲージメントページでは、プレイリストへの追加数やセーブ数など、リスナーの意図的なアクションを示す数値から、アーティストのフルカタログを通してどのくらいのリスナーがファンになってくれたかを分析することができます。

アーティストの成功をお祝い

Spotifyは、アーティストたちが達成した大きなマイルストーンを盛大にお祝いしたいと思っています。新しいSpotifyチャートには、アーティストのフルカタログを聴けるアーティスト別のチャートや、17の異なるジャンル別のチャート、200を超える都市や地域のパルスチャートなどを掲載。アーティストはこうしたチャートを通してリスナーに自分の楽曲を知ってもらい、さらにチャートにランクインするチャンスを高めることができます。また、アップデートされたプロモカードを利用すれば、パーソナライズされたメッセージを新しい言語で作成したり、チャートのランクやフォロワー数のマイルストーン達成ついてシェアしたりすることも。楽曲やアルバムの記念日をお祝いしたり、数多くあるプレイリストの1つに掲載されたことなどをファンに知らせたりできます。

データがあれば未来はもっとクリアに

より詳細なデータがあれば、より強固な戦略を立て、さらにファンを獲得できるので、その先の未来が見えてきます。そこでSpotifyは、まったく新しいFan Studyの配信を開始しました。Fan Studyでは、目標に合ったファンベースを見つけるのに役立つ15の新しいインサイトを紹介するとともに、グッズで収入源を拡大するのに役立つ情報をMerch Editionで提供しています。昨年末には、Shopifyと連携したアーティスト向けSpotifyまとめが登場しました。The Year in Music: Wrappedでは、その年の最も大きな成果や、アーティストが選ぶトップアーティストなどをチェックでき、1年を振り返ってアーティストがファンと一緒に2021年に成し遂げたことをインタラクティブにお祝いできます。

ストリーミングから得られるアーティストの収入について透明性の高い情報が提供されているため、Spotifyは新しいデータやリソースをLoud&Clearでシェアしています。このプラットフォームでは、長年にわたり業界で明確な答えが提供されていなかった、ロイヤリティのシステム、関わっている人たち、プロセスに関する情報を公開しています。現在のストリーミング業界について、Spotifyが提供する情報やリソースが、建設的な話し合いや、業界についての深い理解につながることを願っています。

ソングライター、プロデューサー、音楽出版社のためのスペースを創出

今年は特に、ヒット曲を作り出すにはさまざまな人の協力が必要だったと言えるでしょう。そんな2021年に登場したのがNoteableです。これは、特にソングライター、プロデューサー、音楽出版社のためにデザインされたハブで、関連する業界のリソースにアクセスしたり、同じ志をもつクリエイターとつながったりできます。Song Startでは、このコミュニティの出発点となるよう、役立つ動画やポッドキャストシリーズを配信。たとえば、カミラ・カベロジョン・レジェンドサム・スミスAli Tamposiからのアドバイスなど、さまざまなコンテンツが用意されています。

新しい教育リソース

学びに終わりはありませんが、情報の消費の仕方は進化しました。そこで、SpotifyはBest Adviceの動画シリーズやCo.Labのイベントの内容を、バーチャル世界にも適用できるよう調整しました (Best Adviceは、有名アーティストからの率直なアドバイスを紹介した新しいポッドキャストです。また、Co.Labでは、バーチャルイベントや、タイムリーなトピックのポッドキャストエピソードを提供しています)。今年はほかにも、The Game Planの新しいエピソードが公開されました。音楽界のレジェンドとSpotify関係者からのアドバイスや、ストリーミングの人為的操作Canvas、そして音楽出版社とソングライターが利用できるツールについてご紹介しています。

2022年を迎えるにあたり、Spotify for Artistsのチームは、このコミュニティの皆さんとすべての音楽への感謝をお伝えします。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

Spotify for Artistsは、あなたがファンベースを拡大し、目標を達成していけるようサポートします。

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